【SDGs × Arts|IUEP(日英豪印)+Shared Campus】「土 / 世界の隠れた様相」2023年3月の実施報告

 

クリティカル・エコロジー (Critical Ecologies)
土 / 世界の隠れた様相 (soil / another hidden part of the world)

期間:2023年3月15日(水)- 20日(月)
場所:東京藝術大学 上野キャンパス(Day1) 取手キャンパス(Day2) 千葉県鴨川市(Day3)

Period:2023/3/15(wed)- 20(mon)
Venue:Ueno & Toride Campus, TAU Kamogawa City,  Chiba Prefecture

東京藝術大学では2023年3月15日(水)から20日(月)にかけて国際的芸術教育・研究ネットワーク「Shared Campus」プログラムを実施しました。
本プログラム「クリティカル・エコロジー」ではイギリス、オーストラリア、インドから教員・学生が来日・参加し、「土」をテーマにした講義、ワークショップ、エクスカーションを体験し、20日(月)最終日に参加学生によるフォーラムを開催しました。

DAY1
世界展開力事業SDGs X Arts 
キックオフ・プログラム開会式
日時:2023年3月15日(水)
場所:上野キャンパス

10:00 開会あいさつ:日比野克彦 学長
10:30 プログラム説明:今村有策 副学長
10:45 特別レクチャー:  藤原辰史 先生(京都大学准教授、歴史学)
13:30 ワークショップ:  Nuria Kramer (Zurich University of the Arts)
15:00   ミニ・レクチャー: Shilpa Das(NID)  Lee-Ann Khor (Monash University)

イベントでは、日比野克彦学長の挨拶、今村有策副学長によるプログラム案内、学生の自己紹介が行われました。

その後、京都大学の藤原達史先生によるレクチャー(オンライン)を受講。「分解」をテーマに、現在の社会の生産・消費のサイクルでは覆い隠されてきた、世界の循環的システムに着目することで、成長とは異なる社会の持続的モデルを過去、現在のなかから探求する視座を学びました。

午後にはShared Campusのディレクター、Nuria Kramerによるワークショップ、参加教員Shilpa Das、Lee-Anne Khorによるプレゼンテーションを行いました。

Day2
陶芸ワークショップ
日時:2023年3月16日(木)
場所:東京藝術大学 取手キャンパス

「こねる・やく- 手仕事を通じた創造のエコロジー」
講師:三上亮 (東京藝術大学 陶芸科教授)

陶芸とパンづくりという異なる分野から、人間の手を通じて自然との関係性を再考するワークショップ。


陶土と小麦粉という異なる素材を用いながらも、「こねる」・「焼く」といった共通のプロセスを介して両者の思わぬ共通性やつながりを再発見しました。

また取手の陶土を使った石けんづくりを通じて、単に形だけでなく、自然の循環やエコロジーの持続性を含む、より広い創造性を追求しました。

DAY3
鴨川エクスカーション
日時:3月17日(金)
場所:千葉県鴨川市釡沼集落 大山千枚田

訪問先:一般社団法人「ちいさな地球」
講師:塚本由晴(東京工業大学教授、建築家) 林良樹 (一般社団法人「小さな地球」代表理事) 福岡達也(一般社団法人「小さな地球」副代表)
ゲストアーティスト:遠藤一郎

千葉県鴨川市釡沼集落で里山再生活動を行うNPO「小さな地球」へのエクスカージョンを実施しました。


建築家、塚本由晴氏による案内で村を一周し、釡沼の里山再生事業を見学。集落や古道を歩くことでこの土地の歴史 機械化や資本主義が日本の農村をどのように置き去りしてきたかという視点を学びました。また、参加者全員で伝統的な稲田の畦切り体験を行いました。